今回ピックアップする楽曲はGARNETCROWの『スカイ・ブルー』です。
無力さ・どうしようもなさがテーマの曲のよう。
その中であなたはどう生きる?
そんなことを問われているような一曲です。
こんなイメージもあるんだなって思っていただければ幸いです。
さぁ、今日も自分だけの想像を探しにいきましょう。
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※こちらから視聴可能です。
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【目次】
街はまだ目醒めないブルーの世界。
なんだか早く起きてしまったわ。
ベランダから街を見下ろすと、
緑のバスが角を曲がって狭い路地を器用に抜けていく。
自由に走っているようにみえるけど?
ベランダにひっそりといる白い鳩。
どれくらいの世界をみたんだろう。
鳩が世界を周る空路も、
ひねくれていく想い出さえとても大切に抱えていた。
廻り始める二人の歪みさえ、
君と陥れるなら心地よさにのまれるようだった。
悲しいことがあっても、
涙を拭いて、
逆上がりをしてみたら、
回る世界の隙間から青い空が覗いてたっけ。
君が玩具の剣を振りかざしているように見えたこと、
どうしようもないことで君が傷ついていたこと、
それはもう遠い昔のこと。
明日は気まぐれな風に乗る。
振り返れば穴だらけになっていた僕ら。
迷うことなく一緒にいようなんて愚かな夢をみられたら、
明日もまた心地よさにつかまってしまうね。
感情がはじけ飛ぶくらいフルに使って。
悪戯もいいし、
優しい言葉も、
悲しい話も、
嫌いなモノも、
ね、全ては有意義な暇つぶしだよ。
さぁ、涙を拭いて。
あの日のように逆上がりをしてみて。
そうするとほら、隙間を抜けて青い空が覗くから。
追いかけていこう。
無意味な未来でも後で色彩を塗りにいくから、
きっと綺麗になるよ。
忘れないであの懐かしさ。
明日も気の向くままに風に乗ろう。
次より蛇足解説です。
朝靄がかかる午前6時
最初の三行はイントロと出だしのイメージです。
人も街もまだ眠っているよう。
由利さんの声がどうもそうさせるんですよね。
根拠はないです、ごめんなさい…
【原文】
イントロと出だしより。
【物語】
朝靄がかかる午前6時。
街はまだ目醒めないブルーの世界。
筋書き通り?
狭い路地をスイスイーと進むバスは自由に走っているように見えるけれど、
巡回経路に沿っているなんて、まさに筋書き通りですね。
それがまさか、自由に空を飛んでいる鳩さえも巡回空路だとしたら、
未来なんて決まりきって無意味なもの。
ただ訪れるものを待っているだけで良さそう。
そんな気分。
【原文】
あの角曲がってく 緑のバスが器用に
狭い路地を抜ける
自由に走る?
ベランダに潜んだ白い鳩
どれ位の世界を見たんだろう
筋書き通り?
【物語】
ベランダから街を見下ろすと、
緑のバスが角を曲がって狭い路地を器用に抜けていく。
自由に走っているようにみえるけど?
ベランダにひっそりといる白い鳩。
どれくらいの世界をみたんだろう。
バスが器用に狭い路地を抜けていく経路、
鳩が世界を周る空路も、
歌詞全体の時系列
使われている詞で時の流れを考えてみました。
ベランダから緑のバスを見ているのは大きくなった私。
⇒筋書き通り?と考えるところから大人っぽい。
ひねくれていく想い出さえ…玩具の剣を振りかざしては
⇒心地よさにのまれたという過去形から、子供の私。
玩具の剣や逆上がり(鉄棒)は子供っぽさの残るイメージかと。
傷ついてた君は遠い昔…ね.全部
⇒明日もまた・心地よさにつかまるなど現在・未来の事象から、
大きくなった私に戻ってきた。
有意義な暇つぶしだよっていう言葉を使うあたりが大人っぽい気もします。
(最後のサビ)涙を拭いて逆上がりをして
⇒まんがなどで黒縁になるように、この転調は過去にこうしたよねって感じでしょうか。
追いかけていこう
ひねくれていく想い出
筋書き通りとひねくれていく(まがる・ゆがむ)が対比になっているように思えます。
・筋書き通り⇒鳩や白いバス
・ひねくれていく⇒自身のこと
そして、ひねくれていく想い出とはどんなものでしょうか?
ひねくれても想い出はとても大切で、
その想い出は君との物かな…と思うけど違う。
廻り始める歪みとは?
廻り始める歪みに君と陥っていくので、
君が関係している歪みということになる。
歪みに陥っても、
君が傷ついていたこととは?
玩具の剣がキーだと思います。
大人は玩具の剣なんて持たない。
玩具の剣を持つのは子供です。
君はまだ子供で玩具の剣を振りかざして、
誰かに立ち向かっていくようだった。
【原文】
玩具の剣 振りかざしては
傷ついてた君は過去(とおいむかし)
明日は風に乗る 気分次第
【物語】
まるっきり歯が立たなくて、
君が玩具の剣を振りかざしているように見えたこと、
どうしようもないことで君が傷ついていたこと、
それはもう遠い昔のこと。
明日は気まぐれな風に乗る。
穴だらけの僕らとは?
二人の関係は友好なのになぜぼろぼろなのでしょうか。
そうすると見えてくるのは外部の者。
玩具の剣を振りかざしていたのだから、
子供が剣を奮う相手で思いつくのは近しい人…親くらいでしょうか。
仲の良かった私の両親と君の両親の関係が悪くなってしまった。
私のお母さんと君のお母さんが仲悪くて一緒に遊んじゃだめとか。
まだ生易しいかもしれないですね。
穴だらけなんですから。
私のお父さんと君のお母さんが不倫とか。
もっと酷ければ君のお父さんが私に…まで被害が及ぶような。
私と君との両親で楽しく遊んだ想い出がひねくれていく。
そんな相手の子供と仲良くしてるなんて両親は良く思わずに、
歪みは崖を転がる雪玉のように廻って大きくなるでしょう。
だからこそ支えあってきた二人は今でも友好な関係なのではないでしょうか。
有意義な暇つぶしとは
(完全な個人意見ですみません…)
悪戯したり、優しい言葉をかけたり、哀しい話や嫌いなモノを相手に伝えたり。
それは勉強したり、自己の力を磨いたりすることと比べると、
全部はくだらない暇つぶしのように見えてしまうけど、
心地よさにのまれるような君とそんな暇つぶしができたらきっと有意義だよねって感じでしょうか。
死んでしまえば何もなくなる。
残した物もいずれは消える。
そんな無意味のように思える未来の中で、
君と有意義な(くだらない)暇つぶしで心地よさにのまれるのは、
なんて有意義で素敵なんだろうと思ったり。
【原文】
有意義な 暇つぶしだよ
伝える力 弾け飛ぶ位フルに使って
悪戯もいい 優しい言葉も
哀しい話も 嫌いなモノも
ね.全部
【物語】
二人でいるからこそ伝わる力。
感情がはじけ飛ぶくらいフルに使って。
悪戯もいいし、
優しい言葉も、
悲しい話も、
嫌いなモノも、
追いかけていこう無意味な未来
それでも悲観的なわけではないと思うんです。
ある意味、今が楽しい。
君といる今が楽しいんだと思います。
だから、君となら無意味な未来を追いかけていっても、
後で色彩を塗りに行くから、どんなこともきっと楽しいねっていう、
無意味の中に小さな光があるような気がします。
【原文】
追いかけてゆこう 無意味な未来
後付けの色彩(いろ)を塗りにゆくよ
忘れない懐かしさ
明日は風に乗る 気分次第
【物語】
追いかけていこう。
無意味な未来でも後で色彩を塗りにいくから、
きっと綺麗になるよ。
忘れないであの懐かしさ。
明日も気の向くままに風に乗ろう。
長文読んでくださりありがとうございました。
影の中にも必ず光がある素敵な一曲だと思います。
あなたがこの歌をもっとすきになれたのなら、これ以上の幸せはありません。
そのほかGANETCROWの歌詞は、記事上部の「GARNETCROW」で閲覧できます♪
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