GARNETCROW『Timeless Sleep』歌詞の意味を想像しよう!

今回のTimeless Sleepのテーマは…

「まどろみの中の一筋の光」!!!

歌詞考察にあたってのポイントは2つです!

①キーワードは「朝」「光」「眠」

②「いつの日か君が悲しい時はきっと強く抱くよ」と「私の創るこの場所で癒してあげるよ」この2つが示すこと。

まずは①のキーワード「朝」「光」「眠」から、歌詞全体の雰囲気を捉えていきたいと思います♪

キーワードの「朝」「光」から分かるように、この曲はわりと明るい単語が使われています。

そして「眠」というのはタイトルのTimeless Sleepと呼応していると思われ、早朝の朝、まだ誰も起きていない神秘的な静けさのようなものを感じさせます。

曲調は、Timeless Sleepが収録されている「SPARKLE~筋書き通りのスカイブルー~」の中の「Last love song」や「Holy ground」と似ていますが、意識して聞いてみると、Timeless Sleepの曲調の方が、ぼんやりとした眠気感を感じ取れる気がします。

それではさっそく歌詞と共に明るい単語眠気感を見ていきましょう!

(単語の選択感覚としては季語(明るさと眠気寒)になるかどうかです)

君がいなくなってから

何度 朝日 迎えたかしれない

  (朝)

急に地平線を みたくなって ふらり

 (朝)

始発に飛び乗る

(朝)

酔う程の朝靄の中 薄く光る

(眠)(朝)(光)

(※酔うと眠くなりますよね・笑)

空があまりに儚げ

Fade away 無理に

未来求めてゆくこと笑えた

Timeless sleep 二度と君の

(眠)

温もりを ah- 思い出さない

無力さに 躰あずけていても

(眠)

人は生きてゆける

かろうじて憎しみに

変えずいれた 私がんばれたよね?

他人同士(たがい)を繋ぐものが在るとするなら

甘い希望のようなもので

fade out 醜い傷は

愛しさに絡め die away

Timeless Sleep

(眠)

優しい眠り包まれて何も望まない

(眠)

いつの日か君が悲しい時は

きっと強く抱くよ

Timeless Sleep

(眠)

私の創るこの場所で癒してあげるよ

       (眠)

忘れえぬ喜びの記憶

(眠)

生命(いき)を吹き込むでしょう out live

癒して、記憶、を(眠)にした背景については②で紹介します!

さて、「朝」「光」のキーワードは1番にしか見られないのですが、この単語のおかげで、歌詞の雰囲気はわりと明るく捉えられると思います。

というのも、同アルバムに収録されている「Holy ground」はめっちゃ暗いです・笑

歌詞の中の単語をひろってみると、闇、死んでしまえば生きなくていい、月明かり、生き延びる、病んだ躰が昨日までの健康(しあわせ)を喜ぶなんてことしない、出遭うことない、冷えてゆく、偽善者、です。

そして、「Last love song」の背景は午後になると西陽が射す、なので夕方。

胸をしめつける、いつかいなくなる君、いつか斃れる僕、悲しい気持ち、という単語が並び、恋をし始めた二人の話で、いつか離れてしまうのではなく、これが最後の恋になるように、という苦しい歌です。

そうした他の曲と比べてみると、Timeless Sleepはわりと明るい曲だと私は感じています。

もちろん、を暗示するような単語は、Timeless Sleepの中にあります。

温もりを思い出さない、die away、優しい眠り、です。

Timeless Sleep=永遠の眠り、なんてタイトルに入っていますしね・笑

しかし今回は!

あえてのノー死別説でいきたいと思います!笑

あくまで、個人的な感想なので、へ~そうなんだ~、そんな考え方あるんだ!って思ってもらえることが、私の一番の喜びです( *´︶`*)♪

ということで、歌詞考察ポイント②「いつの日か君が悲しい時はきっと強く抱くよ」と「私の創るこの場所で癒してあげるよ」

この2つが示すこと、を考えていきましょう

結論から言うと、この2つのフレーズから、死別ではなく、君のことをずっと待っているよ、と解釈しました。

詳しいことは後述するとして、まずは歌詞の解釈をご覧ください!

”かろうじて憎しみに

変えずいれた 私がんばれたよね?”

(あなたの正論は私にとってそうではなくて。受け入れられずに憎しみへ変わりそうだったけれど、私はあなたを愛していたから、その正論を受け入れるようにしてきた。私がんばれたよね?)

”他人同士(たがい)を繋ぐものが在るとするなら

甘い希望のようなもので”

(若い頃は、好きってだけで繋がっていられると思っていたけれど、そんなのは甘い希望のようなもの)

”fade out 醜い傷は

愛しさに絡め die away”

(あなたの正論で私に刻まれた醜い傷は、あなたへの愛しさに絡めて、徐々に消えていき、次第に私は落ち着きを取り戻していく)

”Timeless Sleep

優しい眠り包まれて何も望まない”

(あなたと過ごした愛しい永遠の記憶。そんな優しい眠りに包まれているから、幸せよ。あなたがいないなら望むものなんて何もないの)

”いつの日か君が悲しい時は

きっと強く抱くよ”

(いつの日かあなたが悲しくなった時は、私が強く抱いてあげる)

”Timeless Sleep

私の創るこの場所で癒してあげるよ

忘れえぬ喜びの記憶が

生命(いき)を吹き込むでしょう out live”

(あなたと過ごした愛しい永遠の記憶。私が創るこの場所であなたを癒してあげるから待っているわ。忘れられない喜びの記憶が、あなたへ生きていく力を与え癒してくれる出そう。あなたを失ってもその記憶は生き続けていく。)

飛躍している所もあるので、各フレーズをしっかり見ていきたいと思います!

”かろうじて憎しみに

変えずいれた 私がんばれたよね?”

これってどんな気持ちでしょうね。

さっさと嫌いって思って、憎いって思って、別れたい!っていう気持ちにはなれなかった、あるいはそういう状況にはなれなかったと思われます。

例えば、結婚しているから簡単に別れられなかった。

子どもがいるから、別れられなかった。

いずれにせよ、この気持ちって、若い感情じゃないってことです。

年齢ではなくて心の若さですよ・笑

次!次!って乗り変えていくような恋ではなく、どちらかというと育んでいく愛に近い。

かろうじて憎しみに変えずいれた、それは、逆を言えば、憎しみに変えないように、どれだけ彼を愛そうとしたか、とも言えると思います。

この歌詞に出てくる私は、相手(彼)のことを本当に愛していたのだと思います。

だから、憎しみに変わるようなことを、彼から突きつけられても、憎しみにはかろうじて変えずにいた。

だから、私がんばれたよね?と自問自答しているのだと思います。

がんばっているよね?と現在ではなく、がんばれたよね?と過去になっていることから、私と彼はすでに別れていると思われます。

”fade out 醜い傷は

愛しさに絡め die away”

fade outと1番のfade awayは言葉上同じ意味ですが、ニュアンスが異なります。

fade outは外側だけ残して中が消える感じ。(お店の中から人が消えていくとか、Tシャツ染みが抜けるとか)

fade awayはその場からそっくりそのまま消える感じです。

なんだか英語の勉強みたいになってしまいましたが、私の中にある醜い傷は、彼への愛しさと絡めてfade out、徐々に消えていく。

そして、die awayとつなげてみました。

die awayは最後のフレーズout liveの反意語といったところでしょうか。

die awayの意味は、(風・音などが)次第に静まる、次第に消えてゆく、(桜が)散るにも使われます。

そのため、fade awayにも近いのですが、存在そのものが消滅するというよりも、前の文脈から、次第に静まる=次第に(私の状態が)落ち着いていく、にしてみました。

ちなみに、dieを使っているので、死の気配が強烈な単語ですが、醜い傷(ー)を死なす(ー)ことはー×ーにより+として考えることもできるため、+よりに捉えています。

”Timeless Sleep

優しい眠り包まれて何も望まない”

Timeless Sleepを「あなたと過ごした愛しい永遠の記憶」とした根拠は、この次のフレーズ、優しい眠りとイコールだと考えたからです。

歌詞の中で「眠り」とはっきり単語に現れているのはここだけです。

Sleep=優しい眠りと関連付け、Timeless Sleepを優しいものと想定し、優しい永遠の眠りとします。

ここから想像を飛躍させて、優しい永遠の眠りを、優しい(愛しい)永遠の記憶にしました。

優しい永遠の眠りに身を委ねるのも、優しい永遠の記憶に浸るのも同じようなものだと私は感じます。

また、ここで記憶という言葉を使っているのは、最後のフレーズにある「忘れえぬ喜びの記憶」=Timeless Sleepとしているからです。

忘れえぬ=Timeless  Sleep=記憶

そして、「優しい眠り包まれて何も望まない」というフレーズに、私は二つの意味を考えました。

一つは意訳にもある、優しい眠りに包まれているから(あなたがいないなら)望むものなんて何もない。

もう一つは、優しい眠りに包まれているから(愛しい永遠の思い出に浸っているから)あなたに何も望まないです。

がんばれたよね?というところから、頑張ったのは私。

醜い傷を愛しさに絡めて、次第に落ち着かせているのも私。

ということは、彼は変わらない、変われない、とも捉えられると思います。

何も望まないことは、決してマイナスなことではないし、彼に対して愛がないということでもない。

ありのままの彼を受け入れる。変われない彼を受け入れる。

それが何も望まない、どんな彼も受け入れる、最大の愛ではないでしょうか。

そうした何も望まないけれど、彼を愛している心境は、まさに優しい眠りに包まれているかのように穏やかだと、私は思います。

”いつの日か君が悲しい時は

きっと強く抱くよ”

そうした心境に近づけば、憎しみもあったけれど愛していた彼が、離れてしまっても、悲しい時、強く抱きしめてあげられるのではないかと思います。

”Timeless Sleep

私の創るこの場所で癒してあげるよ

忘れえぬ喜びの記憶が

生命(いき)を吹き込むでしょう out live”

このフレーズで注目したいところは「私の創るこの場所で癒してあげるよ」です。

ここでもまた、これは若い感情ではないことが読み取れます。

次!次!と乗り変えていく恋であれば、癒してなんてあげてる暇ありません。

癒してあげる、ということは、もう私は次の人を選ぶことなく、一生、彼だけを愛するという気持ちが窺えます。

そして、じゃあどうやって癒すかというと、それを示すのが次のフレーズです。

「忘れえぬ喜びの記憶が生命(いき)を吹き込むでしょう out live」

このフレーズは、私の創る場所にかかっていると思われます。

忘れえぬ喜びの記憶、Timeless Sleepが、私の創るこの場所に、いき(息)を吹き込んでいく。

そして、最後のout liveを考えていきます。

out liveは、長生きする、~より生き延びる、という意味と共に、ネガティブを含む言葉です。

outlive one’s childで、子どもより長生きする。

ということは、子どもに先立たれている、ということです。

それから、outlive one’s usefulness で役に立たなくなる。

のように、ネガティブな文章によく使われています。

そのため、ここではネガティブさを含み、記憶が生き延びていく。

その代わり失ったものは、あなた、としました。

以上、蛇足もたくさんありましたが、「いつの日か君が悲しい時はきっと強く抱くよ」と「私の創るこの場所で癒してあげるよ」から、私は君のことをずっと待っていると解釈させていただきました。

最後に1番の歌詞に触れて締めくくりといたします!

”君がいなくなってから

何度 朝日 迎えたかしれない”

”急に地平線を みたくなって

 ふらり 始発に飛び乗る”

急に地平線をみたくなるってどんな時でしょう。

すごく悲しい時は、そんなもの見たくないだろうし。

なんとなく、どこか遠いところへ行きたいような、心ここにあらずのような、このままふらっといなくなってもかまわないかな、という感じがします。

”酔う程の朝靄の中 薄く光る”

ここは私の心理描写としてと捉えると分かりやすいかと思います。

心の中が靄でいっぱいなのでしょう。

そこに差し込む一筋の光。

”空があまりに儚げで

Fade away 無理に

未来求めてゆくこと笑えた”

この空は「朝靄と一筋の光」のイメージを引き継いで、曇り空。

曇り空に一筋の光が射しているけれど、きっと儚く消えてしまうだろう。

Fade away が一筋の光と、自分自身を示していると考えても良さそうです。

無理に先のこと(未来)を考えるなんて、笑える。(乾いた笑い)

このまま私はいなくなっても全然かまわない。(Fade away)

生きたいわけでも死にたいわけでもない停滞=Sleepのイメージです。

”Timeless sleep 二度と君の

温もりを ah- 思い出さない”

あなたと過ごした愛しい永遠の記憶。

があるから、私は二度と君の温もりを、思い出したりしない。

”無力さに 躰あずけていても

人は生きてゆける”

無力さというのは、先ほどの停滞、眠り=Sleepに近い言葉です。

もっといえば、Timeless Sleep、愛しい永遠の思い出に躰をあずけていても、生きてゆける。

あるいは、心ここにあらずな、Fade awayしたい、無力さをもっていても、人は生きるために働いたり、食べたり、生活したりで、そうやって生きているんだ、とも解釈できます。

分かりやすい時系列としては、2番→1番→ラストフレーズです。

君につけられた醜い傷は、愛しさに絡めて、私を次第に落ち着かせていく。

そして、急に地平線をみたくなって、ふらり始発に飛び乗った。

無理に先のことを考えるのは笑っちゃうから、君が悲しい時は、抱きしめてあげる。

そして、私の創るこの場所で癒してあげるから、待っているわ。

先のことを考えるのは辛いけれど、頭上にはいつでも、一筋の光が降り注いでいる、そんなラストフレーズを私は感じ取りました!

以上、長文ですが、最後まで読んでくださり、誠にありがとうございました!!

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