GARNETCROW「英雄」歌詞の意味を想像しよう!

GARNETCROW「英雄」歌詞の意味を想像しよう!



こんにちは、Yです。

今回はGARNETCROWの「英雄」について。

ストーリーが際立つ歌詞なので解釈というよりも物語にしてみました。

完全オリジナル解釈ですのでご容赦ください。

※下記より視聴可能です。

 

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昔々、あるところに一人の兵士がいました。

彼の国は戦いに明け暮れ、故郷が戦火になることや、

遠くの山々をいくつも越えて戦いに出掛けることもありました。

 

そんなある日、戦いは一時休戦となります。

連なる山を越えて、彼は懐かしい故郷へ旅路を急ぎます。

胸につかえる果たせなかった想いを抱いて。

陽は優しくふりそそぎ、故郷へ着いた時は、秋の収穫祭が始まっていました。

 

 

収穫祭では唄をうたっているあなたでしたが、声を掛けても、果実を贈っても、

その瞳に私の姿が写ることはなかった。

 

あなたの想い人への無念を果たすことができず、私は失望されてしまった。

私のこの命など、あなたの瞳に映らないのなら、侘しさがつのるばかり。

あなたへの想いを断ち切れないまま、私は戦地へ戻る事になった。

 

戦いの中に生きる私にとってはたかが愛。

そうとはわかっていても、その愛を求めてしまった故に、私の心は満たされない。

断ち切れない迷いの中で、私は剣を振り続けた。

 

戦いの中で幾度となく流れていく戦死者の血を見るとき、

無念を果たせば、彼女に愛してもらえるかもしれないという、

本当の愛ではないとわかっているむなしさと、

それでもすがるように彼女に愛される為、人を殺めているという事実は、私にいつも罪の意識を与えていた。

 

無念を果たせば愛してもらえると、取り憑かれたように戦地で戦う私に対し、

振り下ろされる剣には確実に戦績が積み上げられ、私には英雄という名が与えられた。

そんな名などもらっても、彼女の無念を果たせなければ英雄でもなんでもないというのに。

 

あぁ、川よ。

英雄と称えられるこの名を奪ってくれないか。

兵士とよばれるこの名を奪いとってくれないか。

ただの男になって、涙を流してみたい。

 

従者は国に、身も心も捧げることが使命。

他の誰かに捧げることはできず孤独の中にいる。

それが私の運命なのか。

 

あぁ故郷の懐かしい匂いがする。緑の木々が揺れて、木漏れ日があふれていたあの頃。

あぁ…こんな死地でも思い出すのは…

 

ただほんの少しの愛が欲しかった。

たかが愛だということも分かっていた。

満たされない心を満たそうとして、私は剣を振り続けていた。

 

あぁ、夜空にいる天使よ、どうかこの思いを届けてくれないか。

彼女がいるあの地へ、彼女がいるあの大空へ。

私はもう二度と帰ることはできないのだから。

 

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