鬼束ちひろ【Castle・imitation】歌詞の意味を想像しよう!

鬼束ちひろ【Castle・imitation】歌詞の意味を想像しよう!

鬼束ちひろさんの歌はだいすきですが、その中でも、わたしのだいすきなゲームの主題歌である【Castle・imitation】を今回は想像していきたいと思います!

※断定的な表現が含まれますが、私的な意見であり、その他の考えを否定するわけでは全くありません。

テーマは、

鬼束さん本当にノープレイですか?歌詞とゲームがマッチングしすぎている!

鬼束さん、やり込んだでしょ!?っていうくらい、素晴らしい歌詞で彩られているんです。

ブレスオブファイア~ドラゴンクウォーター~をプレイ済みというていで、一節一節みていきます。ゲームの内容は省略しますが、それでも今回の想像は長いですよ~

「有害な正しさをその顔に塗るつもりなら私にも映らずに済む」

最初から難しい!じっくりじっくり想像していかないと、なかなか見えてきません。

まず、「有害な正しさ」について、これは「間違った正義」と言い換えられます。

正しいけれど有害なこと(間違ったこと)

例をあげれば、ニーナをつくったこと。

人体改造なんて酷すぎる=有害

最下層区で暮らしていく為には必要なこと=正義

というわけです。

鬼束さんの素晴らしいところは、間違った正義~と歌詞を作るのではなく、有害という言葉を使って作りあげている所です。

物語の序盤で、毒ガスをまき散らし、ニーナが浄化させたシーンがありましたね。そうしたイメージがすぐつながるように、間違った正義、ではなく、有害(毒ガスというイメージ)な正しさ、と言葉を選んでいるところが素晴らしいです!

「有害な正しさをその顔に塗るつもりなら私にも映らずに済む」

そうした有害な正しさを、その顔に塗る、これは自分の顔です。

自分の顔に塗れば、私(自分)の目には映らなくて済む。

この塗るというのも、またいい。

ドラゴンクウォーターは、R指定がかかるくらいなので、血が顔にべっとりというシーンがあるんです。

そういうおぞましさと、有害な正しさを顔にべっとり塗るという、おぞましさが相関しています。

自分の顔に、そういうもの(有害な正しさ)を塗りたくって、大丈夫、もう見えない、にっこり、ってある種の狂気です。

でも、ドラゴンクウォーターって、そういう狂気的な世界観を内包しているものなので、塗るという表現が、とってもとってもぴったりなんです!

一節でこんなに長くなってしまった…。二節目にいきますね。

「燃え盛る祈りの家に残されたあの憂鬱を助けたりせずに済む」

これは例え話です。

燃え盛る祈りの家で真っ先に思い浮かぶのは、火事、助けなきゃ、です。しかし、誰もがみな自分の身がかわいい、もちろん私もそうです。そんな時、どんな気持ちがするか。助けたい、でも足がすくむ。憂鬱な気持ちになります。

でも、有害な正しさをその顔に塗っていたら、その目には映らないから、燃え盛る祈りの家を見ることもない。=わが身可愛さのあの憂鬱な気持ちを、助けたりする必要がないということになります。

「有害な正しさをその顔に塗るつもりなら私にも映らずに済む」

「燃え盛る祈りの家に残されたあの憂鬱を助けたりせずに済む」

そして、一節と二節は反語になっているので、映らずに済むのに、どうしても映ってしまう。わが身可愛さで震えていればいいのに、足を動かして助けてしまう。

サイクロプスにつかまったニーナを助けなきゃ、というシーンが思い浮かびますね。

余談ですが、地下世界にもぐるようになった理由は、地上が核戦争で汚染されたから、とどこかで見かけました。

その光景は、罪もない人々の家が燃え盛り、早く静まるように祈っているのではないでしょうか。ドラゴンクウォーターにそうした場面は出てきませんが、全然関係ない言葉を使っているわけではなさそうです。

さぁ、つぎつぎ!

「小さな腫瘍は脈を速め荒々しい愛の指揮が私の旋律を辱める」

これもまた秀逸。

脈を速めるドキドキした恐怖感を、小さな腫瘍=癌(ガン)とイメージさせるのには身震いします。

この小さな腫瘍というのは、手にしたドラゴンの力ですね。

物語序盤、D-カウンターの値が小さい頃を指し示しています。

「荒々しい愛の指揮が私の旋律を辱める」

荒々しい愛では、ニーナを改造したドクターにパンチを喰らわせたところが思い浮かびますね。

ひ弱そうな主人公でさえも、荒々しくさせてしまう、それが愛です。

指揮の意味は、命令をして動かすこと。

荒々しい愛に命令されて逆らえず、私の旋律(=リズム=行動)は辱める(=乱される)ドクターを殴ってしまったという意味になるでしょうか。

あるいは、辱めるには、それだけの値打ちがないのに、分を超えた地位につくという意味があるそうです。

荒々しい愛に指揮されて(命令されて)、私の旋律(行動)は、分不相応にも空を目指してしまったともいえるかと。

二重の意味をのせることはすごいことですが、ニーナを想ってドクターを殴ったり、空を目指してしまったり、ということを、「荒々しい愛の指揮が私の旋律を辱める」とスマートにまとめ、指揮、旋律、というオーケストラの調べにのせた表現をできることが素晴らしい!

「焼け野原には選択のカードが散らばるそれでも貴方の脳はケースの中に?」

これは迷いながら空を目指してきましたね、という意味かなと思います。

迷いながら、なんて凡人の言葉ですが、鬼束さんにかかれば、貴方の脳はケースの中?になる。

歌詞に「脳」なんて使うポップスはめったにないかと思います。ただ、それだけ、ドラゴンクウォーターの世界観に寄せているのかと。

脳、この生々しい感じが本当にぴったりです。

「焼け野原には選択のカードが散らばるそれでも貴方の脳はケースの中に?」

選択をするのは脳です。それがケースの中で閉じ込められて、最終的な判断をくだせないということになります。(=迷いながら)

空を目指して歩いてきた道のりは、まさに、焼け野原。その道のりにはいつだって、選択を迫られていた。

それでもまだ、判断をくだせないの?

本当にニーナを空まで連れて行くの? 

地上が安全な保障はない。

そうしたやり取りがありましたね。

「私の怒りを吸い上げるヴィーナス」

きました!!バキューム!!(*’▽’)!!

え、何を言ってるかって??

ニーナのスキルにあったじゃないですか!

遠くにあるアイテムを吸い上げるスキルが!!

主人公の怒りを落ち着かせることと、ヴィーナス=ニーナ のスキルであるバキュームの二つの意味を込めて、吸い上げる、を使っているのがもう、感動しすぎて涙です( ;∀;)

「私の怒りを吸い上げるヴィーナスわずかな覚醒を看取る日々さえ愛して激しさで見失う正義のナーヴァス」

ちょっとここは切れ目が難しいのですが、(私の怒りを吸い上げるヴィーナス)ニーナが、わずかな覚醒を看取る日々さえを、愛して、になると思います。

覚醒、これはドラゴンとのリンクが完全なものに近づいていき、主人公の体に様々な異変が起きているところを表しています。

そうしたちょっとした異変(覚醒)を、看取る、というのは上手いですよね~、もうため息です。

最終的に主人公は死を迎えます。そうした意味だから、看取る、最期まで見守る、上手い。本当に鬼束さん上手だなぁ。

そして難しいのが、後半の、激しさで見失う正義のナーヴァス。

「わずかな覚醒を看取る日々さえ愛して激しさで見失う正義のナーヴァス」

わずかな覚醒を看取る日々さえ愛してくれて、その激しさの中で、見失ってしまった正義のナーヴァス、というところでしょうか。

じゃあ、正義のナーヴァスとはなにか。

「正義のナーヴァス」と「有害な正しさ」はイコールです。ここでは分かりやすいように、抽象化させ、ポジティブとネガティブだけの意味で考えてみます。面白いのが、+と-を逆転させているところ。

「正義(+)ナーヴァス(ー)」「有害(ー)正しさ(+)」

なので、一見気が付きにくい。

というわけでまとめると、わずかな覚醒を看取る日々さえ愛してくれて、その激しさのなかで、有害な正しさ(ニーナを作ったこととか、つまりは見たくないもの)は見失ってしまったよということ。

怒りは吸い上げてもらっていますからね。見たくないものは見失っています。

これでつながるかと。

ふー、やっと1番がオワタ。

続いて2番!

「完全な醜さで自分を超えて行けるのなら何度でも泥を纏おう」

完全な醜さ、これはドラゴンフォームになることです。そうすることで、1/8192という(弱い)自分を超えて行けるのなら…になります。

何度でも泥を纏う。これもドラゴンフォームになることです。

なぜなら、この後に出てくる、抗いのドレスも、ドラゴンフォームのことを示していて、纏う、つまりは着るもの、という表現に一貫性が感じられるからです。

ここでは醜さ、泥、とドラゴンフォームはネガティブの象徴ですが、後のドレス=ドラゴンフォームでは、貴方が似合うと言った抗いの、とポジティブになります。(※後を参照)

そうしたところからも、歌詞の1番・2番は物語の進行と同じです。

「不完全な瞬きで綺麗なもの意外全てを消すのならこの眼を捨てよう」

ここでは、「完全な醜さ」と「不完全な瞬き」が対比になっています。

完全な醜さをドラゴンフォームとするなら、不完全な瞬きは、ドラゴンフォームをしていない弱い自分。

そんな弱い自分では、綺麗なもの意外全てを消すのなら、眼を捨てる、見ないようにするしかない、となります。

「いつも通りの南風が勇気をさらい」

これ、不思議だったんですけど。なんで南風なんでしょうね。

あったかいから勇気も出そうなのに、さらっちゃうんだーと思って調べたら、

南風って、南風競わずっていうことわざ?みたいなのがあるんです。

南方の勢いが振るわないことを、そう言うそうです。

歌では風と歌っていても、あえて南風とするところ、ニヤリですね。

ちなみに、ドラゴンクウォーターをやっていて、雰囲気がドキドキなので、ただの風の音にもビビります。

そんな感じがまさに、いつも通りの風が勇気をさらい、というところかと。

「乱れに棲み着く鼠達がこの肺を蝕んでく」

乱れに棲み着く鼠達ってありますけど、これは絶対カナクイでしょう!

ネズミみたいだもん!さーって出てくる!!

歌詞にカナクイ~なんて入れられないので、ネズミへと変換するあたり、唸っちゃいますね。

肺を蝕んでいく、という表現もまたいい。

ドラゴンクウォーターでの肺は、ニーナの命ですからね。

「鏡の中で遠ざかる確信を追わずにそれでもあなたの脳はケースの中に?」

鏡と鏡を合わせた子供の頃を覚えていますか。

鏡の中には鏡があって、どこまでもどこまでも続いて、最後は小さく果ててしまう、のが鏡の中です。

その現象と遠ざかるをかけているのは素晴らしいですね。

では、確信とは何か。

確信、っていうくらいだから、分かってるんですよね。

わたしはボッシュのことなんじゃないかな~と。

空を目指すのと同じくらい、メインには、ボッシュの存在があります。

脳がケースの中に入っていて、判断をくだせない1番の歌詞は空のこと。

判断をくだせない2番は相棒のことではないかと。

彼をおいて、空へと進んでしまった。

遠ざかる確信を追わずに、というのは、もう分かっていることが、遠ざかっていく(ボッシュは自分が置いていったんですけどね…)けれど、そのままにして、近づかなくていいの?(追いかけなくていいの?)

ようは、向き合わなくていいの?

と言っているような気が、わたしにはします。

ボッシュとの最期の向き合いかたは、とっても素晴らしい。

「私の焦りを吸い上げるヴィーナス」

怒り、の次は焦りですね。そうです。そりゃあ焦りますよ。

主人公には時間がないんですから。えぇ、プレイヤーもね。

歩くごとにD-カウンターは上がっていきますから。

「貴方が似合うと言ったこの抗いのドレスを裂く程の答えと正義のナーヴァス」

この一節は、わたしの一番すきなところです。

ドラゴンフォームのことを、抗いのドレスだなんて、こんな素敵に言い換えられるなんて、もう言葉になりません…。

これは最後の局面の話しだと思います。

ニーナは実際に似合うとは言っていませんが、醜い姿になった主人公を受け入れて、エリュオンの所までやってきた。

ニーナを苦しめる理不尽な世界に抗うため、醜いドラゴンフォーム(ドレス)で、最期は世界を開く。

倒れるでもなく、尽きるでもなく、裂かれる、というのは素晴らしいですね。

プレスの打ち合いでは、D-カウンターが振り切れ、体がギシギシいうような、まさに身が裂かれるような感じでした。

「私の焦りを吸い上げるヴィーナス」

「貴方が似合うと言ったこの抗いのドレスを裂く程の答えと正義のナーヴァス」

「生きて生きて生きて生きて生きて生きて」

ということで、まとめると、オレの焦りを吸い上げてくれたニーナ、君が似合うと言ってくれた、この抗うための力で、この体が裂けるような答えになってしまった。(ドラゴンとの打ち合いになって力尽きてしまった)これからも間違った正義(理不尽・有害な正しさ・正義のナーヴァス)があるだろうけど、ニーナは、生きてね。

というところでしょうか。

「海を開けて二度と振り向かないように」

主人公たちは空を開けた(開いた)。だから、海とは空のことです。

これは最後のエンディングシーンですね。

ニーナ、オレのことはいいから。(二度と振り向かないように)

そう言って、膝から下が崩れ落ちます。

「闇へと続く道でも後ろなど振り向かないように」

せっかく空は開いて、美しい世界が待っているというのに、なぜ闇なのでしょうか。

たしかに空はあった。美しい光が差し込んでいる。

しかし、緑豊かに小鳥がさえずる世界を見たのは、ニーナとリンです。

主人公の瞳には、それが映っていない。

地上がどうなっているか分からない、という闇は、未だ振り切れていないわけです。

だから、ニーナを想い、地上がどんな所か分からない(闇)けれど、もうオレは動くことができないから、後ろを振り返らずに、リンと行ってね。

ということですね( ;∀;)!!

そして、Castle・imitationが流れるわけです。

まるで、今までの旅路を振り返るように。

ニーナと出会って、有害な正しさに直面して、空を目指そうと思った。

さいっこうに良いエンディングです!!

最後に、Castle・imitationについて。

城・模倣という意味ですが、これは地下世界を示しているのではないかと。

エリュオンによって統治された世界ですね。

マップを見れば、下から上へ縦に長く、本当に城みたい(模倣)です。

そしてもう一つ、アクセサリー用語でイミテーションというものがあります。

ダイヤのイミテーションとか、ルビーのイミテーションなんて言ったりして、本物の代わりにという意味で用いられます。

なので、エリュオンが統治していた地下世界=城は、本物の代わりのイミテーションなんですと。じゃあ本物とは何か。それは本来、人が住んでいた場所、地上世界ともいえるかと。

あるいは、もっと簡単に、エリュオンの統治していた地下世界はまがいもの、立派な城なんかではなく、ニーナ一人させも幸せにできない模倣品なんだと。

そんな世界で抗う者は、美しく、そして愛しいですね。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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