GARNETCROW『Jewel Fish』歌詞の意味を想像しよう!

GARNETCROW『Jewel Fish』歌詞の意味を想像しよう!

テーマは「ポジティブな歌詞の暗い意味」!!

まずは歌詞をみて、Jewel Fishの物語を想像していきます!

その前に、世界観の設定だけご承知おきください。

↓↓↓

世界観1=気持ちが離れ離れ・僕は君を理解できずに都会へ送り出すことしかできなかった。

世界観2=死んでしまって離れ離れ・海に還ればまた出逢える。

※1と2を並べて記載していますが、一通り1を読んでから2を読む方が読みやすいと思います。

※視点:語り=彼・僕とします 君とjewel fish=君とします

”走り出したら通り雨

もう一休みしてる”

(走り出したら通り雨。もう雨宿りしないといけないなんて)

”待ちきれない君は飛び出して

振り返りもせずに”

(待ちきれない君は僕を振り返りもせずに飛び出していって)

”信号が変わる一瞬の間に

もう離れ離れ”

(1.信号が変わるような一瞬の間に気持ちが離れ離れになってしまうようなことってあるよね)

(2.信号が赤に変わった一瞬の間に君は車に撥ねられてしまった)

”柔らかな愛が君に届くかな

涙隠して泳いでゆくJewel Fish”

(1.「どうしてついて来てくれないの」という言葉を飲み込んで、君は涙も隠して行ってしまったから、この僕の気持ちが君に届くといいな)

(2.痛かったろうに、涙も見せずに君は逝ってしまった。だから僕の柔らかな愛が君に届くといいな)

”世界人口60億嫌になっちゃうな

君に何度でも恋してる”

(1.君の行ってしまった都会も世界人口くらいの密度で嫌になっちゃうよ。そんなに多くの人がいても僕はきっと何度だって君に恋をするけどね)

(2.世界の人口がこんなに多くて嫌になっちゃうけれど、僕は必ず君を見つけて何度だって恋をするさ)

”夢を描くなら二人がいい”

(一人は嫌だな。夢を描くならやっぱり二人がいいよね)

”待ち合わせは波の向こう”

(1.いつか君を理解できた時、隣に立っていたいよ)

(2.だから波の向こうの海で待ってて、僕もいくから)

”see you again”

(1.またいつかね)

(2.また海で逢おうね)

”実際出逢った時はお互い

何か感じた筈で”

(1.今は離れてしまった僕たちだけど、実際出逢った時は、何かビビッとくるもの感じたはずなんだけど)

(2.僕らは何度も逢っているから、お互い何かびびっとくるもの感じたと思う)

”現実逃避してもみえない

面影成長しない”

(1.君の苦手な所、見ないようにしてもみえなくなるわけじゃないんだよね。昔から変わらないね)

(2.キミが死んでしまったことを現実逃避したいけど、それでみえなくなるわけじゃない。君は亡くなった頃のまま変わらないのに、僕はすっかり年をとってしまったよ)

”いつか生まれ故郷に帰る

jewel fish(きみ)も大海へ出て暮らす”

(1.いつか僕の居るふるさとに帰ってくるんだろうけど、君のことだから都会へ出ていくんだ)

(2.いつかまた現世で巡り合うだろうけど、戻る場所は大いなる海だ)

”雨の日は雨の晴れた日は晴れの

過ごし方でいい

泳いでゆくJewel Fish”

(1.君は雨の中でも走っていくような人だから、雨が降った時はちゃんと休んで、無理しないでね)

(2.悲しい時は悲しくていい。楽しい時は、君は楽しめないのに僕が楽しんでいいのかと思うけれど、楽しくていいのかもしれない。過ぎ去った人たちはみんなそんな感じだった)

”世界の何処にいたって僕らは

星屑よりも小さくて

そして大きすぎる夢もみれる

砂漠もゆく君のシルエット so cute”

(1.僕がふるさとにいたって、君が都会にいたって、同じ星を見ていられる。夜空にはたくさんの星があって、僕たちはその中の一つの小さな星だけど、大きな夢だって見られる。都会じゃ飽き足らず砂漠にだって行ってしまいそうな君の後ろ姿はとても愛らしいよ)

(2.現世と常世でこんなに離れ離れになってしまって、星屑よりも小さい僕らだけれど、また君に逢えるっていう大きすぎる夢も見られるんだ。常世へ行く君のことがとても愛しいよ)

”引き金は腕の中で(dicide)”

(1.そう。僕は決めたんだ。君にはついていかないって。)

(2.何度も死のうとしたけれど、君のいない日々に向き合うって決めたよ)

”ありがちな絶望感に形を変えて

目隠ししたまま雨にうたれてる

誰も未来をまだ知らないで

此処にいるから希望抱いてゆける”

(1.その時から誰しもが経験するような別れという絶望感に苛まれた。みんな雨に打たれながら目隠しをしていて、そうやって未来が見えないから、こんな悲しい状況でも希望を抱いてゆける。)

(2.絶望感は生きていれば誰にでも訪れるものだと思うようになった。人はいつか死ぬ。でもそれがいつ、というのは分からないから、希望を抱いて生きてゆける)

”届かない愛を胸に抱いていて

生きてきた証に変えてゆける?”

(1.今でもまだキミの事が忘れられなくて、そんな想いを抱えたままでも、ちゃんと生きているって言えるのだろうか?)

(2.もう届かない君への想いを胸に抱いたまま、年を経てしまったが、ちゃんと生きてきたっていえるだろうか?)

”いつか少しでも君のいない

これからの日に優しくなれるように”

(1.いつか少しでも君のいないこれからの日を憎まないでいられるよう)

(2.いつか少しでも君のいないこれからの日に優しくなるには)

”bury at sea bury at sea for me”

(1.忘れさせて。僕から君を..)

(2.僕を海へ葬るしかない。そうしたらまた出逢えるから)

以上です!

なんとなーくでも、Jewel Fishの物語がイメージできたでしょうか。

それでは、なぜそのような解釈をしたか、歌詞の意味を細かく見ていきたいと思います!

世界観1=気持ちが離れ離れver

”待ち合わせは波の向こう”

(1.いつか君を理解できた時、隣に立っていたいよ)

このシーンは、気持ちが離れ離れになった瞬間、あの信号の場所を起点にイメージしています。

理由は、”待ち合わせ”は波の向こうという言葉と”待ちきれない君”は飛び出しての相関。それから、波と車の群れがイコールで、そこを境目として考えるからです。

従って、取り残されてしまった彼が車の群れを超えて君のいる波の向こう側へ行くときは、気持ちが繋がる時。つまり、理解できた時、という解釈にしました。

”(砂漠もゆく君のシルエット) so cute”

(1.都会じゃ飽き足らず砂漠にだって行ってしまいそうな君の後ろ姿はとても愛らしいよ)

ここでのso cuteは、見た目の可愛いを採用しませんでした。

大きな夢に向かって頑張る健気な君、小さき者が一生懸命な姿、そういうのは愛しいよね、というニュアンスです。

”引き金は腕の中で(dicide)”について

(1.そう。僕は決めたんだ。君にはついていかないって。)

このシーンは、様々な解釈があると思いますが、

決心をする事=引き金を弾く と考えました。

(dicide)は歌詞には存在せず、曲の中で聞こえるものです。

”bury at sea bury at sea for me”

(1.忘れさせて。僕から君を..)

bury the whole=水に流す という慣用句があるようです。

the wholeは’全体’という意味がありますので、at seaが’全体’を担うこともできそうですし、何より’水’と’海’の関係は近いものがありますので、今までのことを水(海)に流して忘れさせて、という解釈にしました。

また、GARNETCROWの歌詞考察を幾つか続けていくなかで、AZUKI七さんは同じ言葉、似たような世界観を選んでいる傾向があります。そうした背景を考えると、GARNETCROW・夕立の庭では、全てを流す、という言葉が出てくるので、bury at sea を水に流すと解釈するのも飛躍にはならないと考えます。

世界観2=死んでしまって離れ離れver

”待ち合わせは波の向こう”

(2.だから波の向こうの海で待ってて、僕もいくから)

ここで切り取ったシーンは、信号ではありません。

歌詞全体のキーとなる海。

海は生命の起源としてのイメージがある為、この世界観2では輪廻転生する二人。

なので、波の向こうにある海で、また出逢うという解釈にしました。

”see you again”

(2.また海で逢おうね)

これはsea(海) you againにもなると考えました。

”実際出逢った時はお互い何か感じた筈で”

(2.僕らは何度も逢っているから、お互い何かびびっとくるもの感じたと思う)

逢うという言葉は、親しい人にめぐりあう時、それから、何かしらの想い入れを持っている人にあうという意味があるそうです。

あえて、会うではなく、逢うを選んでいることは、輪廻転生説を強める言葉だと思います。

 

”現実逃避してもみえない 面影成長しない”

(2.君が死んでしまったことを現実逃避したいけど、それでみえなくなるわけじゃない。君は亡くなった頃のまま変わらないのに、僕はすっかり年をとったよ)

面影という言葉には、実際には存在しないのに見えるように思うもの、まぼろし、という意味があるそうです。亡き人の面影と使われることもあるように、死がつきまとう言葉です。信号が変わる瞬間に離れ離れになってしまったこと、今回の面影で、君は死んでしまった感じが強くします。

”雨の日は雨の晴れた日は晴れの

過ごし方でいい

泳いでゆくJewel Fish”

(2.悲しい時は悲しくていい。楽しい時は、君は楽しめないのに僕が楽しんでいいのかと思うけれど、楽しくていいのかもしれない。過ぎ去った人たちはみんなそんな感じだった)

ここでは大文字で書かれている’Jewel Fish’に注目します。小文字のjewel fishはキミというルビが振ってあることから、大文字のJewel Fishはもっと広い意味で使われるのではないかと考え、その他大勢、大衆は、という意味にしました。

”砂漠もゆく君のシルエット so cute”

(2.常世へ行く君の姿がとても愛しいよ)

常世とはあの世のことです。砂漠という何もない荒廃したイメージを常世としました。

ここでのcuteは、可愛いや、1.の健気な姿の愛しさではなく、君と過ごした君の存在全体が常世へ行ってしまう寂しさ、を裏返して愛しさ、としました。

”引き金は腕の中で(dicide)”について

(2.何度も死のうとしたけれど、君のいない日々に向き合うって決めたよ)

ここでは直接的に歌詞をとらえ、引き金を弾く、つまりは死ぬ。としました。

しかし、本当に死ぬのであれば、引き金は’腕’ではなくて’胸’や’頭’だと思います。ここではあえて’腕’としているところから、リストカットのイメージが近いのではないかと思います。自殺未遂くらいでしょうか。

そして、もう一つ、’腕’からイメージできること。

’腕’は包み込むイメージです。弾を外へ飛び出させないで、腕の中に閉じ込めて、ちゃんと向き合って、という解釈にしました。

また、決心をして腕の中で引き金を弾いたら、血が出ます。そういう痛さ、辛さも込めた向き合うだと考えられます。

”いつか少しでも君のいない

これからの日に優しくなれるように

bury at sea bury at sea for me”

(2.いつか少しでも君のいないこれからの日に優しくなるには。僕を海へ葬るしかない。そうしたらまた出逢えるから)

bury at sea、ここでは英文通りの解釈にしました。一見、バッドエンドかのようなラストですが、輪廻転生と考えることで、長い目で見ればハッピーエンドになるかと思います。

細かな歌詞については以上です。

最後に歌詞全体をさらーっとみて感想で締めくくりたいと思います。

歌詞の中に散りばめられた「海」を言い換えた言葉がいくつもある

走り出したら通り雨

もう一休みしてる

待ちきれない君は飛び出して

振り返りもせずに

信号が変わる一瞬の間に(車の群れを波とした時の向こう側が海)

もう離れ離れ

柔らかな愛が君に届くかな

涙隠して泳いでゆくJewel Fish

世界人口60億 嫌になっちゃうな(海=広すぎる世界)

君に何度でも恋してる

夢を描くなら二人がいい

待ち合わせは波の向こう

see you again(sea 海 you again)

実際出逢った時はお互い

何か感じた筈で

現実逃避してもみえない

面影成長しない

いつか生まれ故郷に帰る

jewel fish(きみ)も大海へ出て暮らす

雨の日は雨の晴れた日は晴れの

過ごし方でいい

泳いでゆくJewel Fish

世界の何処にいたって僕らは

星屑よりも小さくて

そして大きすぎる夢もみれる

砂漠もゆく君のシルエット so cute(海=広すぎる世界)

引き金は腕の中で(dicide・って言ってない?)

ありがちな絶望感に形を変えて

目隠ししたまま雨にうたれてる

誰も未来をまだ知らないで

此処にいるから希望抱いてゆける

届かない愛を胸に抱いていて

生きてきた証に変えてゆける?

いつか少しでも君のいない

これからの日に優しくなれるように

bury at sea bury at sea for me

・歌詞のなかの呼応している箇所

走り出したら通り雨

もう一休みしてる

待ちきれない君は飛び出して

振り返りもせずに

信号が変わる一瞬の間に

もう離れ離れ

柔らかな愛が君に届くかな

涙隠して泳いでゆくJewel Fish

世界人口60億 嫌になっちゃうな

君に何度でも恋してる

夢を描くなら二人がいい

待ち合わせは波の向こう

see you again

実際出逢った時はお互い

何か感じた筈で

現実逃避してもみえない

面影成長しない

いつか生まれ故郷に帰る

jewel fish(きみ)も大海へ出て暮らす

雨の日は雨の晴れた日は晴れの

過ごし方でいい

泳いでゆくJewel Fish

世界の何処にいたって僕らは

星屑よりも小さくて

そして大きすぎる夢もみれる

砂漠もゆく君のシルエット so cute

引き金は腕の中で

ありがちな絶望感に形を変えて

目隠ししたまま雨にうたれてる

誰も未来をまだ知らないで

此処にいるから希望抱いてゆける

届かない愛を胸に抱いていて

生きてきた証に変えてゆける?

いつか少しでも君のいない

これからの日に優しくなれるように

bury at sea bury at sea for me

<感想>

・あえて通り雨にしている

⇒ただの「雨」ではなく「通り雨」にすることで、待っていれば止むのに、少しも待っていられない君の性格がよく分かる秀逸な表現。

・ありがちな絶望感について

絶望感に形容詞をつけるなら、もっと過激に、もっと恐ろしくなるように、おどろおどろしい絶望感とか、身が切れそうな絶望感とか、にするところを、あえて’ありがち’、って急に絶望感を否定してるんですよね。でもそうすることで、絶望感がより身近に感じられて、よくあることだよ、つまりは、誰にでも、この曲を聴いているあなたにも、訪れるんだよ、って、いうニュアンスになり私は背筋がゾクリとしました。

目隠ししたまま雨にうたれてるについて

絶望ってこういうことか..と感嘆してしまう表現。

目隠ししたまま雨に打たれてる、って想像したら相当酷い状態です。そもそも目隠しされる状態って、いじめ、とか、拷問がイメージされる中でのさらに野ざらし。

何も見えない絶望感、を目隠ししたまま、と表現し、涙を隠すと呼応させているところがまた素晴らしいです。

誰も未来をまだ知らないで此処にいるから希望抱いてゆけるについて

これはポジティブな歌詞なんかじゃない。

希望抱いてゆける~♪で最後が終わるからポジティブなように感じるが、未来を知らないから希望を抱ける。つまりは、未来を知ったら絶望しちゃうんだよということ。

この曲の中に現れる’死’の気配から、未来とは死のこと。未来って自分の周りで誰かが必ず死ぬこと。だと感じました。

なんだか最後は暗い感じになってしまいましたけど、ちゃんと海へ還って輪廻転生するんで、そこはきっとハッピーエンドだと思いたい!!!

最後に、ここってどういうこと?という疑問がございましたら、お問い合わせ、あるいは、ツイッターのメッセージ(@sarubianohako)にぜひご連絡ください!!