今回のテーマは、「僕への応援歌」です!!
歌詞内でキーとなるのは視点です。
まずはその視点について考えていきましょう!
・picture of worldの視点
picture of worldの視点は、僕が部屋の中で女性のポスターを見ていて、
その女性のポスターが僕に話しかけてくる、という視点です。
ここで気を付けることが一つ。
ポスターの女性が話しかけてくる、というのは、自身の想像であって、ポスターの女性の言葉は、僕自身の言葉、考えということです。
歌詞の中では、サビで視点が替わります。
では、早速、歌詞を確認していきましょう!
”ずっとみてたんだ一枚のポスター
壁の片隅で色褪せた
きっと誰かが 剝がし忘れた
夕ぐれのストーリーは そこにあり”
”語りかけるような眼差しで
一人座って見上げるその先には…”
・この節の全体像
最初のフレーズはこの物語への導入です。
夕ぐれのストーリーがこれからはじまりますよ。
そして次のフレーズが登場人物の紹介。
★語りかけるような眼差し=ポスターの中の女性
★一人座って見上げる=僕
その先には…
と続いて、ストーリーが展開されていきます。
”さぁ yeah-奪ってゆけばいい
君にとって 未来っていうものでも
yah~私なら何一つ なくしはしない”
「私から奪っていけばいいじゃない!
君にとっては未来っていう大切なものでも!
それでも、私は何一つなくさないわ!」
・この節の全体像
ポスターの女性が、僕に語りかけています。
なのでここでは、君=僕 私=ポスターの女性です。
しかし、ここで気を付けなければいけないのは、冒頭で示したように、ポスターの女性が本当に語りかけてくるわけではなく、これは、僕の想像です。
僕が、奪っていけばいいだろ!と思っているということです。
”目に見えぬもの 築き上げたんだ
不確かだけどね 全部あるから
いつの時代(とき)でも 似たようなもんだ
自分の立った位置(場所)で正当化してく
日がおちれば 誰だって灯かりが
なければ足元だって見えないくせに”
・この節の全体像
目に見えぬもの=不確かなもの
⇒好きとか愛とか大切な気持ちとか、心という感情全て。
⇒あるいは、築き上げる、いつの時代も、という所から、名誉、名声、とかでしょうか。
いずれにせよ、そうした目に見えないものを、築き上げて、その上に自分は立っていて、自分はちゃんとやっていると、正当化して生きていくのは、愚かなことだ。と僕は思っていると。
なぜなら、そうして築き上げられた上に立っていても、日が落ちて、灯かりがなければ、足元(どんな高さに立っているのか)さえ皆見えない。
”そう yeah-欲しいだけあげるよ
君がすべて 持てるっていうのなら
yah~私なら何一つ痛みはしない”
「そうよ!欲しいだけあげるわよ!
君(あなた)が全部持てるっていうんならね!
私なら何一つ痛みなんてないわ!」
・この節の全体像
「そう」という出だして、女性のポスターが、僕に共感しています。
これは当然のことですね、女性のポスター=僕なので。
1番と2番のサビを合わせて、奪われたり、欲しいだけあげるものは、「不確かなもの」だと思います。そうした「不確かなもの」を築き上げて生きていくことは、正当化すること、愚かなことだと思っているので、そんなもの奪われてたり、あげてもいいわよ!(いいんだ!)ということになります。
”もう数回雨が降れば
流れ落ちそうなその中で
見知らぬ woman in picture of world そっと
力尽きてゆく”
・この節の全体像
ここで意味しているのは、ポスターの女性との別れです。
自分で剥がしてしまったのか、色褪せていたみたいなので朽ちてしまったか、
とにかくこの部屋に、女性のポスターはもうないんだと思います。
理由は次の歌詞にあって、僕の中に住みついているから、もう部屋にはないのだと思います。
”ねぇ 君は いつからそこにいて
僕の中に 住みついていたんだ
yah~あぁそうだ
今日だって きこえてくるよ
さぁ yeah-奪ってゆけばいい
君にとって未来っていうものでも
yah~私なら何一つ なくしはしない”
・この節の全体像
いつからそこにいて、というのは、僕の中にいつから住んでいたんだい?という意味だと思います。
僕は女性のポスターと話しをしていたはずだけど、本当は自分の内にあった思いだったんだ、とこちら側に気づかせる(あるいは僕が気づいた)瞬間なのだと思います。
なので、このフレーズでは、君、僕、私、の登場人物が3人出てきてしまい、冒頭の視点が必要だというきっかけになりました。
そして、ポスターはなくなってしまったが、「あぁそうだ(僕の中に住んでいるんだから)」今日だってきこえてくる。という提示で、きこえてくるのが、ポスターの女性の言葉、つまりは、サビが、ポスターの女性が言っているということになります。
最後に、たぶん僕は、現実に何かを奪われたんだと思います。
それで一枚のポスターをずっとみてたら、その中の女性が僕に語りかけてきて、奪われたっていいじゃない!あなた(僕)にとっては未来っていう大切なものだったとしても!と語りかけてきたと。
目に見えないもの築き上げたって、日が落ちてしまえば、皆見えないんだから!
そんなに欲しいなら(奪っていった人へ)欲しいだけあげちゃいなさいよ!そいつが全部持てるっていうんならね!
わたしは(ぼくは)何も失くさないし痛くも全然ないんだから!
という、僕への応援歌だったのではないかと思います。
以上!最後までご覧くださりありがとうございました!
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