Love is a Birdのテーマは「結婚しようと言えなかった少年」!!
歌詞の内容を想像していくうえで外せない2点をまず紹介します!
Ⅰ バックグラウンド・戦争
銃声の様な雨の音に さらされて
心が騒ぐ
生命の危機はもうそこに
最初から共に
Jewel Fishという曲の歌詞に「引き金は腕の中で」という言葉がありますが、それはやんわりと「銃」を示しているのに対して、今回は銃声、そして、生命の危機、とはっきり言葉にしていることから、少年の世界は戦争をしているという設定にしました。
加えて、次の歌詞の「諦めと希望」も、戦争に負けたり勝利したりと想像できます。
夕暮れとこの街の匂い
染みついた諦めと希望
Ⅱ Love is a Bird=白い鳩
1、結婚式のシンボル
白い鳩は結婚式のシンボルです。ピジョンリリースという演出で白い鳩を空に放って祝福するそうです。歌詞内にある「飛び立つ・舞う」という箇所から関連づけています。
2、鳩は一生つがい。そして必ず元の場所に戻ってくる。
結婚式のモチーフとして白い鳩が用いられるのには、生涯を共にするという理由があります。また、きちんと家に戻ってくる、という習性から伝書バトとしての役目があるように、この歌詞内での、少年の想い。戻ってきてほしい、本当はずっと一緒にいたい。という気持ちがうかがえます。
3、平和の象徴
この言われはノアの方舟からきているそうです。
地上を探す為に放った白い鳩がオリーブの枝をくわえてきたことから、ノアは大洪水の終わりを知りました。そして白い鳩は、大洪水を起こした神と人の平和の象徴となったそうです。少年のいる世界が戦争をしているとしたら、平和の象徴に鳩が出てくることも頷けます。
4、勝利を運ぶ
武運の神様(八幡神)の使いとして鳩が用いられているそうです。
少年の世界が戦争に勝利できるように、とも考えられます。
それでは続けて歌詞を見ていきましょう!
夕暮れとこの街の匂い
染みついた諦めと希望
(夕暮れの中に漂う硝煙の匂い。
彼女との手紙のやり取りは一喜一憂だ)
・染みついた諦めと希望
今回のモチーフが白い鳩ということから、伝書バトをイメージして、少年は彼女と手紙のやり取りをしているという背景にしました。
また、1番のサビ前の歌詞に、時に訪れる喜びの日々、という歌詞があるので、彼女はもういないけれど、嬉しいことがあるとしたら「手紙」と思い至りました。
染みつく、ということから、手紙のやり取りはもう長く続けられているのだと思います。
雨の中うつむいていた
少年の足取り
(少年の足取りは雨の中をうつむいているようだった)
夢みるよう追いかけた
彼女はもう 月日におされ
思いを胸にしまう事
覚えたのでしょう
(夢を見るように追いかけていた彼女は、ここを去る日がやってきていなくなってしまう。少年は結婚をしようと考えていたけれど、ついに手紙でそのことを伝えることはなかった)
・思い
想いではないことに注目しました。思い、というのは考えに用いられるそうなので、この歌詞のキーである白い鳩=結婚式に関連付けました。
そう、ね 暗い闇だけが
いつも僕を祝福してくれたよう
時に訪れる喜びの日々は
果敢無(はかな)げで 目が眩む
(時おり返ってくる手紙に喜ぶ日々は儚くて眩しすぎるから、そうね、暗い闇だけが少年をいつも心穏やかにさせていた)
・祝福
幸せを祈る⇒幸せ⇒心穏やかに過ごすこと
・果敢無げ
儚い、という言葉を何故使わないのかに注目します。
果敢無い、という意味には、実を結ばずに終わる、という意味があるそうです。実を結ばない、というのは結果が伴わい、という意味に加え、実=子ができなかった。ともいうそうです。あえて果敢無げ、という言葉を使うことで、この歌詞の中で、ただ付き合えなかった、というのではなく、結婚ができなかった、としても良いように思いました。
また、果敢無げと表記し、果敢が無い、果敢に挑戦しなかった。という捉え方もあります。挑戦しなかった、つまりは、結婚しようと言えなかった。ということです。
ありふれた恋の中でさえ
人は ね、輝きを放つでしょう
ささやかに祈り想う気持ちが ほら舞う
Love is a Bird…
(結婚につながるような恋じゃなかったとしても、恋をするだけで人は輝く。なぜなら、ささやかでも相手を想う気持ちは、愛。鳥のように舞っていく)
愛は自由に踊るものね
とどまることなど知らぬ様に
(愛は鳥のように自由に、踊るように、とめどなく溢れてくる)
銃声の様な雨の音に さらされて
心が騒ぐ
生命の危機はもうそこに
最初から共に
(普段はそんなこと全く考えないけれど、ザアーっという銃声のような雨の音にさらされると、心が騒いで、人はいつか死ぬんだ、って暗い気持ちになる)
・この節の全体像
生命の危機、をここでは死ぬこと、にしました。死ぬことは、最初から共にある。つまりは、生まれた瞬間に死ぬことが確定するということです。
晴れてる日には考えないけれど、雨の降る日はそんなことを考えてしまって、死が近くに感じる。もうすぐそこにあるように感じてしまう。
そっと静寂の中で
身を任せようとしても また
甘く誘うよう 生き場所 行く場所 求めては
飛び立つよ
(いつ死んでもいいと思っても、愛は甘く誘って、愛に生きたり、愛する人がいる場所へ行ったり、この場所に留めてくれない)
・この節の全体像
前の歌詞で、生命の危機=死ぬことがはっきり表されているので、静寂に身を任せる=死としました。そして、飛び立つ=白い鳩=愛として、愛は甘く誘ってくる。生きる場所も、行きたい場所も、駆り立てているのは愛。飛び立つは、逆に捉え、留まらせてくれない、としました。
以上!最後までご覧くださりありがとうございました!
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